2008/03/16 (Sun) 23:46
今日は一日中、女子中学生とか女子高校生とかがいっぱいいる空間にいた。予約しておいた森山大道の写真集を図書館で受け取って、ついでに大手拓次詩集の文庫本を借りて、その足で10時過ぎに着いてから6時半まで、ずっとそこにいたんだ。同じ場所といっても、建物の中では何回か場所を移したりしたけれど。で、何かというと、とある音楽ホールの催し。
迷惑をかけるのも嫌だし、何かの拍子に注目を浴びるのはもっと嫌だったので、休憩時間中はトイレに入るか、席にいるときは本を読んだりしていたのだけれど、すぐ後ろの席を女子中高生の集団に占拠されたときは、さすがに観念した。
ひそひそ声だったけど、「おかま?」というフレーズははっきりと聞き取れた。これと同じ状況があと2回。「キモーッ」っていうのは空耳だったかもしれない。このところすっかりご無沙汰してたフレーズたち。最近は女子中高生の集団には遭遇しないで過ごしてこられたから。
それにしても、よく見抜いたな、お主ら。どうして、ただの「ロン毛のおっさん」だと思わないのかね。上から下までメンズで揃えて、メークもしないで、挙動も態度もおっさんそのものにしていたはずだ。ただ髪が長いだけじゃないか。それとも何か? 昔の金八先生とか長州小力とかも、お主らにかかれば「おかま」なのか?
そういうリアクションを真面目に捉えると、今の私は、男の恰好をしても普通の男には見えなくて、女の恰好をしても男にしか見えないという、実に中途半端な状態だということになる。中途半端というより、まさにおかまの状態。それならいっそ、女の恰好をして、哀れなトランスを演じる方がましなのかもしれないとか思ったりした。
普通のおっさんが、メンズの服を着て、メークもしないでセミロングのウィッグをかぶったのを想像していただければいい。不自然なほどの色の白さとヒゲがないことを考えれば、ファンデーションだけ塗った状態かもしれない。それを24時間365日続けてるんだ。よく考えると結構すごいことをしている。それなのに、女子中高生の集団にさえ出くわさなければ非難の声を耳にすることもないのだから、この国の人たちは随分寛容になったものだ。
というのが解釈その1。
もう一つは、子供っていうのは、男女の区別をとりあえず髪型でしようとするもので、だけど、どう見ても髪型から判断できる性別と違うから、「あれ?」って思うのだけれど、大人になると、総合的に判断するから、みんな私を見てもロン毛のオヤジだと認識して何も起こらない、という解釈。これが正解に近いのだと思う。
少し自分に都合のよい解釈もしてみる。
子供が見て、ロン毛のおっさんではなくて、おかまだと思うのは、私のオヤジ度が低くなっているから、という考え方。
このくらいの妄想は許されるだろう。
それにしても、おかまと言われるのは気分が悪い。そうされないための方法は2つ。髪を切って普通の男に戻るか、男に見えないように頑張るか。成功する可能性は前者は100%に近く、後者は限りなくゼロに近い。対して、満足度はその逆。
どこまでできるかはわからないけれど、後者を選ぶことにしたい。おかまと言われるのは、それがまだ上手くいっていないことを客観的に知らせてくれているのだ。考えてみればありがたいことだ。大人はそんなに親切じゃない。
ただ、もう少し穏やかに言ってもらえないだろうか。心臓に悪い。
というわけで、明日は注射の日。今日はオンナ度が一番低い日だったってことさ。
迷惑をかけるのも嫌だし、何かの拍子に注目を浴びるのはもっと嫌だったので、休憩時間中はトイレに入るか、席にいるときは本を読んだりしていたのだけれど、すぐ後ろの席を女子中高生の集団に占拠されたときは、さすがに観念した。
ひそひそ声だったけど、「おかま?」というフレーズははっきりと聞き取れた。これと同じ状況があと2回。「キモーッ」っていうのは空耳だったかもしれない。このところすっかりご無沙汰してたフレーズたち。最近は女子中高生の集団には遭遇しないで過ごしてこられたから。
それにしても、よく見抜いたな、お主ら。どうして、ただの「ロン毛のおっさん」だと思わないのかね。上から下までメンズで揃えて、メークもしないで、挙動も態度もおっさんそのものにしていたはずだ。ただ髪が長いだけじゃないか。それとも何か? 昔の金八先生とか長州小力とかも、お主らにかかれば「おかま」なのか?
そういうリアクションを真面目に捉えると、今の私は、男の恰好をしても普通の男には見えなくて、女の恰好をしても男にしか見えないという、実に中途半端な状態だということになる。中途半端というより、まさにおかまの状態。それならいっそ、女の恰好をして、哀れなトランスを演じる方がましなのかもしれないとか思ったりした。
普通のおっさんが、メンズの服を着て、メークもしないでセミロングのウィッグをかぶったのを想像していただければいい。不自然なほどの色の白さとヒゲがないことを考えれば、ファンデーションだけ塗った状態かもしれない。それを24時間365日続けてるんだ。よく考えると結構すごいことをしている。それなのに、女子中高生の集団にさえ出くわさなければ非難の声を耳にすることもないのだから、この国の人たちは随分寛容になったものだ。
というのが解釈その1。
もう一つは、子供っていうのは、男女の区別をとりあえず髪型でしようとするもので、だけど、どう見ても髪型から判断できる性別と違うから、「あれ?」って思うのだけれど、大人になると、総合的に判断するから、みんな私を見てもロン毛のオヤジだと認識して何も起こらない、という解釈。これが正解に近いのだと思う。
少し自分に都合のよい解釈もしてみる。
子供が見て、ロン毛のおっさんではなくて、おかまだと思うのは、私のオヤジ度が低くなっているから、という考え方。
このくらいの妄想は許されるだろう。
それにしても、おかまと言われるのは気分が悪い。そうされないための方法は2つ。髪を切って普通の男に戻るか、男に見えないように頑張るか。成功する可能性は前者は100%に近く、後者は限りなくゼロに近い。対して、満足度はその逆。
どこまでできるかはわからないけれど、後者を選ぶことにしたい。おかまと言われるのは、それがまだ上手くいっていないことを客観的に知らせてくれているのだ。考えてみればありがたいことだ。大人はそんなに親切じゃない。
ただ、もう少し穏やかに言ってもらえないだろうか。心臓に悪い。
というわけで、明日は注射の日。今日はオンナ度が一番低い日だったってことさ。
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