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2008/07/04 (Fri) 23:31
先月末で退職した会社の先輩が、自殺した。

それを聞いた瞬間、私は確かに「え?」と声を発した。
でも、次の瞬間、「先を越された」と思った。
そして、「どうやって?」で頭の中がいっぱいになった。
しばらくして、「どうせ死ぬなら、辞める前にすればいいのに」と思った。

大学の先輩後輩の関係なのと、同じ沿線に住んでいたことや、お酒が飲めないこと、人づきあいが下手なこと、などなど、共通点も多かったけど、付き合い下手どうしだったから、何年か一緒に仕事をしたのに、それほど仲良くさせていただいたという記憶はない。そういう距離感。

だからというわけではないけれど、
よく知った人の「死」というものを、なんの感慨もなく受け止めていた。

周囲の反応も、それを聞いた瞬間こそ空気が硬直したけれど、それも一瞬のことで、どこか遠い国で起きたかのような、新聞報道でも見るような、そんな感じだった。

その様子は私を安堵させた。
やはり、人の死なんてものは、本人以外には何の重さもないものなんだ。
もしかしたら、誰かを悲しませるかもしれないなんていう、おめでたい妄想が私を躊躇させていた一因だったけど、もう、その必要がないことを知った。
先輩に感謝しよう。

霊魂というものが肉体とは独立して存在し続けるものだとしたら、先輩、どうか私を道連れにしてください。
安らかに眠るのはそのあとにしてください。
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