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2008/01/14 (Mon) 21:48
成人の日の前の日、お師匠さんが教えているグループの発表会に出かけてきました。技術的には惨憺たるものでしたし、ステージマナーや心構えといったものも問題だらけでしたが、それでも、それを辞めてしまって十数年も経つ私には真似のできないことをしている人たちに対して、できる限り温かい気持ちで拍手を送るようにしました。

そして、家に帰り着いてから読んだ、プログラムとは別に会場で配られた先生が書かれた文章に、頭をぶん殴られたような衝撃を受けることになります。

初心者は、能力の低いことを恥じる必要はない。だが、甘えてはいけない。今できないことは、人の力を借りてでもできるようになりなさい。
経験者は、その経験が無駄なものであったか自問しなさい。そうであれば、それを削ぎ落とさなければならない。そうすることで、はじめて、初心者に並ぶことができるのであって、そうでなければ初心者より後ろに立っていることになると自覚しなさい。
常に、自分にできることの限界を超えたところに目標を持ち、努力を続けなさい。さもなくば、加齢とともに堕していくだけなのだから。
殻を破るためには、破壊しなければいけない。その先にこそ変化が訪れるのだ。

私に対しての言葉としか思えませんでした。これを読ませるために呼び出し、理解させるために粗末な演奏を聴かせたのではないかと・・・。
音楽活動をやめた理由のひとつには、それまでに身につけてしまったクセや、本当は大したことのない経験からの尊大な意識を、捨てることがありました。そういったものが消えたと思えたとき、それまでの経歴とは無関係なところで、完全な初心者として活動を再開することができるのではないかという思いがあったのです。先生が書かれたのは、まさにそのことでした。


会場で何年か振りに会ったソプラノのパートリーダーと帰り道、乗り換え駅まで音楽のことを中心に長い話が続きました。

「歌いなよ。せっかくうまいのにもったいないよ。○○君よりいい声なんだし。」

思いもよらない言葉でした。引き合いにされたのはテナーのパートリーダー氏で、音楽の才能としては「10年に1人の逸材」と言われた男です。声を誉められたのは生涯で2度目。これが最後でしょう。
それより何より、それが本当だとしたら、私は自分を過小評価していたことになります。音楽に関しては、それはないだろうと思っていたのにです。


それもこれもひっくるめて、今までのことを見つめなおして、自分より少しだけ高い目標とやらに向けて努力を再開するときなのかもしれません。全てを破壊し、脱ぎ捨て、真の初心者として。
これは、私が本当に実現したいあのことについても同じです。
このところ、そう思わせることが続けて起こります。偶然だと思うにはあまりにできすぎています。


ところで、何年か振りに会った人は、私のことを認識してくれません。
名前を言うと、「ウソでしょ? やめてよね!」と言うなり、引っ叩かれました(笑)
帰り道、音楽と昔話のほかは、髪を伸ばしている理由、どうしてそんなに色が白いのか、肌が綺麗だけど何してるの、化粧してないよねと、質問攻めでした。
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