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2008/02/11 (Mon) 23:28
とある演奏会に行ってきました。何の縁もない団体の演奏会に出かけたのは学生のとき以来かもしれません。

ずばり、指揮者目当てでした。現在のこの国の合唱界を牽引していると言っても過言ではない人です。去年の年末に初めてその姿を生で見て感動し、もう一度聴く機会を窺っていたら、格安なチケットを見つけたというものです。

ところが、先月の末に交通事故に遭い重体というニュース。幸いにも回復に向かっていて、1週間ほどでICUから出られたらしいという情報もありますが、今回の演奏会には到底出られる筈もなく、代わりの先生が指揮を務められました。

この先生も、以前からその活躍は文字情報では知っていたのに、実際の演奏に触れることができずにいた方だったので、とても楽しみにしていました。そして、期待に違わぬ素晴らしい演奏でした。

最初に、「何の縁もない」と書きましたが、実はこの先生、私の出身校で教鞭をとられたこともある、県立高校の教諭です。今でも学校の先生かどうかは知りませんが。というのも、私が所属していた大学合唱団で副指揮者というものをされているからです。公立高校の先生って、そういうことできるんですか? ちなみに当初予定されていた先生は常任指揮者。

まあ、そんなことはどうでもよくて、言いたかったのは、過去に出会えていたかもしれなかったということ。今は、ステージの上と客席の距離だから出会いではないけれど、その気になれば、この合唱団に入ることで出会うことはできるわけです。ところが、高校の先生っていうのは、偶然に出会うことはあっても、自分の意思で出会うことはできません。高校生が学校の外の合唱団に入るというのは、自分が高校生だった頃のことを思うと、ほとんど不可能です。それが、たまたま出会うことができたかもしれなかったということと、実際には出会うことがなかったということです。ほんの数年、生まれるのが早かったというだけで。

人間の出会いというものの不条理さみたいなことをぼんやりと考えていました。出会ったこと、出会ったタイミング、出会わなかったこと、出会ってしまったこと・・・。

まとまらなくなってしまいました。ホールの音響も良く、演奏も聴衆もレベルの高い素晴らしい演奏会だったのに、気持ちが沈んでしまったからです。理由はわかりません。わかっているのに認めたくないだけかもしれません。
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