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2009/02/01 (Sun) 20:57
母を連れて病院へ。
父の着替えを持って行って、汚れものを持って帰るために、母は週2回通っている。
本当は、全部私が行くべきなんだけど、母は自分で行くと言ってきかない。
平日はヘルパーさんに連れて行ってもらって、休日は私か義兄が車で連れて行く。
足腰が衰えてきているので、なるべく歩かせようと、今回は車を出すのを拒否してみた。

すげー疲れた。風邪気味だったんだよな俺。

今まで、母を連れて歩くのは、いつも病院や役所の中。外を歩くのは近所だけだった。
遠くまで行くときは車に乗せる。駐車場がなさそうなところはタクシーを呼ぶ。
面倒だったから。危ないし、疲れるのは分かっていたし。
だから、ほとんど視力を失ってから一緒に電車に乗るのは初めてのことだった。

バリアフリーなんて理念だけ。
そりゃ、昔に比べたら地べたの凸凹は小さくなってるし、エレベータもエスカレータもないところは少なくなったさ。
だけどね、センス悪いよ。
言葉にするのは難しいけど、実際に、障害のある人と一緒に歩いてみればすぐわかる。
逆に言うと、私も、これだけ長い時間、いっぱい歩いてみるまでは気がつかなかった。
だから人のことは言えないんだけど。

でもね。インフラよりもっとひどいのは人間。それも若い奴ら。
ベビーカーで道をふさいで、決して譲ろうとしない母親ども。
シルバーシートの意味を知ってて知らんふりの受験生。
人が降りるより先に電車に乗ろうとするバカップル。

そんな馬鹿な奴らも、みんな容姿は整っている。今の世の中、外見がすべてだということを奴らは証明して見せている。なぜなら、奴らはみな流行の服を着て、仲間と幸せそうに談笑していたから。お金に困ることはないし、悩み事もないという顔をしていたから。

席を譲ってくれたのは初老の女性。
「席、あいてますよ」の言葉を添えて。
自分が譲ったのではないと、遠慮しないようにという思いやりの気持ちが伝わる。
美しい人というのも、まだこの世界に残っていたんだ。

彼女には祝福がありますように。
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