後始末の最初の一歩

エ○ザ○スにロッカーを借りていて、月々2,000円払ってる。
もう使うことのない、でも、どうやって捨てたらいいのかわからないものたちを預かってもらっているわけ。
ママが亡くなってから2年。5万円ほど使ったことになる。
その間に中身を取り出したのは3回くらいだったか。
いい加減、整理しようと思って、今日、久しぶりに行ってきた。

一番小さなロッカーだけど、それなりにいろいろ入ってるから、一度に処分することはできない。
あと1ヶ月だけ延長してもらって、今月中に片をつけることにした。
とりあえず、買いだめしておいたストッキングを捨てて、制汗剤とか、女装とは直接関係のないものは持って帰ってきた。
一度でも使った下着は、ちゃんと持って帰って、ハサミで切って捨てたいから、これから何度か足を運んで処分する計画。

でも、捨てるのが勿体無いものが一つだけあるんだよね。シリコンパット。
高かったからっていうんじゃなくて、私、ほとんど使わなかったから新品同様というとウソになるけど、まだまだ使えそうだし、汚れてる感じがしないし。

今日は土曜日だから、行けば会えるから、持って行って、押し付けてしまおうかと思ったんだけど、行かなかった。
私はもう、あの世界には入れない。いろんな意味で。
あのお店だって、全部で2回だか3回だか行ったけど、店主は一言も口をきいてくれなかったし（忘れてるだけかもしれないけど）。客として見てくれてなかった印象がある。っていうか、眼中になかったというか。来てほしくないと思ってる感じがした。

お店で使ってもらうのもいいかもとか思ったんだけどね。
でも、やっぱりやめたんだ。
私に関するものはこの世に残してはいけないんだ。

ロッカーを延長するときは、サインすることになっている。通称で構わない。
だけど、ペンを渡されたとき、一瞬、本名を書きそうになった。
自分の名前が思い出せなかったんだよ。一瞬だけど。
自分で決めたその名前、もう二度と、書くことも口にすることもないだろう。

今日でお別れ。結構気に入ってたんだけどね。