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2007/10/14 (Sun) 21:35
人類が滅んだ後、この地表はどうなるんだろう。
どんより曇った空を見上げながら、ふと思った。

この辺り、人間どもが蔓延るまでは、広葉樹の林だったに違いない。
空を見上げても、木々の間からわずかに見えるだけだったろう。
それが今、大通りを歩きながら見上げる空は広大だ。
足元を見ると、どこまでも続くアスファルト舗装の道。
これでは木はおろか、草も生えないじゃないか。

アスファルトって分解されるのだろうか。
もし、人間どもが何の後始末もしないで消え去ってしまったら、
アスファルトに覆われた地表が再び露出することはあるのだろうか。

ここで「温暖化」ってプロパガンダに毒された私の脳は、歪んだ思考を始める。
人間どもよ、汝の滅亡までの僅かな時間で、母なる大地を被う醜い塊を剥がすのだ。
けっして、機械の力に頼ってはならぬ。己の手を使え。

その滑稽な光景を思い浮かべ、私は少し幸せな気分になった。
ひ弱な人間どもが、つるはしを手に、自分の足元を力の限り叩いている。
やがて、弱い者から順に地面に倒れ、腐敗してゆく。
残された者は、その絶望的な作業を、ただ何の思想もなく続けている。

人類は、その滅亡のときまでにすべての地表を現すことはできなかったが、
大いなる自然は、そのわずかな隙間に、再び生命を宿した。
鉄筋が剥き出しになって廃墟と化したビルの残骸は、
人間どもの手では破壊できずに無残な姿を残している。
動物たちの住処という、新たな任務が与えられて。

こんな未来が待ってるのなら嬉しいけど、
今の世界のまま、人間どもだけいなくなった様子を想像したら薄ら寒くなった。
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